ある傍観者の備忘録

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人生100年に踊らされるな

今、呪文のように人生100年という事が繰り返されている。人生100年だから頑張って働き続けないといけない。人生100年だからどう充実させていくかについても考えるべきだ。なんていう事がもっともらしく言われている。

正直、こんな不安を煽っているような商法に簡単に踊らされるようではいけない。ましてや、100歳まで生きるから年金の年齢を5年引き上げてもよいだろうとか、そんな事を受け入れるような気持ちになっているならば馬鹿そのものである。

平均寿命なんてそんな簡単に15年も伸びるわけがない。オリンピックでも世界新記録をどんどんと更新し続けていく事が難しいように、そもそも世界でもベスト3の平均寿命を誇る日本がさらに15年も一気に平均寿命を伸ばすなんていう事自体不可能に近い。

過去に平均寿命を10歳伸ばすのに40−50年かかっているという事実。そして今、長生きしているのは第二次世界大戦前後のたくましい世代である一方、今後は肥満が問題となっているように食生活自体が大分欧米化が進んだ年代がこれからの高齢者となる事。そして、アメリカでは平均寿命がここ2年逆に減少しているのを総合すると、日本の平均寿命も頭打ちになる事が予想される。ちょっと考えてみれば、今後すぐに人生100年に到達する事がいかに非現実的だという事が簡単にわかるはずだ。

それなのに日本政府は人生100年を煽って、何歳になっても働き続けて税金を納め続け、そして年金受給を先延ばしする事を良しとしようとしている。

きちんと自分の頭で考えて、何が正しいのか。その中でどう生きるのかを考えていかなければならない。何はともあれ、少なくても100歳まで生きると夢見続けて80歳で色々とやり残したと思うような人生にはならないように気をつけたいものである。

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