船頭多くして船山に登るというが、今の日本の政治を見ていると日本の未来を任せるにはあまりにも心もとない。野党も与党もお互いの揚げ足取りで、未来を見据えて今何に取り組まないといけないのかを考えて行動している人があまりにも少ないからだ。安倍の一強体制を脅かすようなーダー不在も嘆かわしいが、そもそも政治家の切磋琢磨以前に政治家全体の質がだいぶ下がっている。
どうしたら解決できるのかと考えたら、答えは簡単だった。政治家の質の向上のためには定数をグッと半分まで減らせばよいのである。
門戸が狭まれば、競争も生まれて優秀な人の割合が増えるだろうし、国としてのコストも半分になる。国会で党の決定に従って投票するだけで全く発言もせず、議論にも参加しない議員は必要もないので、衆参合わせて700人超の政治家を半分にしても十分政治は回るはずだ。
ヨーロッパなどと比べて日本の国会議員は人口比では少ない方だなんていう議論もされているようだが、アメリカという日本の人口の倍もある国でも上院、下院で500人強ぐらいでやっていけてる。なので、日本では現在の半分の350人ぐらいでも十分やっていけるはずなのである。
これまで散々会社には競争力を出すためにはリストラも必要だなんていっていたぐらいなんだから、身を持って示して欲しいものである。筋肉質の経営を国家が率先してくれれば景気も上向くし、赤字体質も改善されるに違いない。
実は国会議員以外でも日本の政治家は都道府県議会議員2614人、市区町村議会議員30101人とかなり多い。ただ、国会議員とは違って地方議員の人数はこれでもピークの1990年代から既に半分になっている。それなのに、地方議員が少なくて困ったという話は聞かないから面白いものである。翻って、国会議員も実際に半分にしても全く問題はないに違いない。なので、ここは躊躇せずに一気に衆参ともに定員を半分にしてみてもよいのではないだろうか。
むしろ不思議なのは、なんでこんな当たり前のことを誰も主張しないのかということだ。政治家に定年を設ける。人数を半分に減らす。それだけで未来志向の優秀な人の割合が多い政府になるのに…。
本当は誰もそんなことを望んではいないのだろうか?
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