小説より奇妙な現実をより面白く。ある傍観者の備忘録

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美味しいものは今食べろ

昔、ご飯を食べる時に自分の好きなものを一番最初に食べるのか。それとも一番最後に食べるのか。そんなことで議論をしたことがある人が多いに違いない。

兄弟姉妹が多い人は、最後まで残してたら横取りされてしまうことから最初に食べる人が多かったのに対し、最後まで楽しみをとっておくなんていう贅沢は一人っ子が多かったような気がする。

お腹が一杯になっちゃえば美味しくなくなるはずだ。甘いものは別腹。などやんややんやと意見を戦わしても、あくまでもこれは個人の好き嫌い。なので、正直どうするのが正しいのかについては答えはない。

それなのに、ではなんで美味しいものは今食べろというのか。実は、これは正確にいうと、日本で美味しい食事を食べたければ今食べろ。あるいは、日本で良いサービスを味わいたければ、今のうちに満喫しろ。という方が正確なものいいになる。

というのも、これは少子高齢化の当たり前の結果なのだが、日本ではこれから大幅に人口が減っていくために外食する人数も大幅に減る。今でさえ既にお金持ちのほとんどが60歳以上なのだから、あと10年もすれば美味しいものを高いお金を払ってまで食べようなんていう日本人は激減するのだ。これは、美味しいものを支えてきたお客自体が一気に減る事を意味する。

実はビジネス的にはより高いお金を払ってくれる外国人旅行客が増えているので日本の外食産業自体には問題はないかもしれない。だが、本当に美味しいものを吟味して、お店を支えてくれる常連さんがいなくなるインパクトはストレートに味の低下につながる。

結果、日本で食べられる美味しいものは、高くなるけれども味はむしろ後退したようなもので満ち溢れるような状態になると想定される。安くて美味しいものが沢山あるから良いという人も多いだろう。が、手間がかかって、本当に美味しいものは今のうちにできるだけ食べておくしかない。

そんな悲観的にならなくても良いと思っている人は是非スキーシーズンのニセコに行ってみて欲しい。対して美味しくもない食事が通常の3倍で売られている。そしてスキーリゾートからちょっと離れた倶知安では、あんなバカ高くて美味しくないものなんて食べられないと口を揃えていうのである。

残念ながら日本全国の高級レストランがニセコのような状況になるには、あとものの数年しか猶予は残されていない。そして、その時になって美味しいものを沢山食べておけば良かったと思っても時は既に遅し。

嘘だと思うのならば、一度ニセコみたいな状況を経験してみて欲しい。きっと、今のうちに美味しいものを食べなきゃと本気で焦るようになるだろう。

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