ある傍観者の備忘録

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若者よ就職ではどんどん交渉するべし

今日、お茶をしていたら隣に就職活動をしている学生が二人話をしていた。行きたい会社ではあるが、提示された給料が同業他社から比べても低くその事を先方に伝えるべきかどうかを悩んでいた。

他の会社からも既にオファーもらっているし、海外の人もいる会社だから交渉される事に慣れているはずだから言わないと損だよね。でも、言って心象を悪くするのも良くないし、どうしたらいいんだろう…。

なんて純粋なんだろう。売り手市場なのに。自分が言いたいことも押し殺して言われるままの事を受け入れようなんて。

きっと今まで大分損をしている人生を送っているに違いない。

世の中を知らないということは、昔なら可愛いげがあったことかもしれない。だが、今ではもう既にそんなことは言ってられない。何故ならば、大人自身に余裕がないからだ。ただ実力がないのか、それとも余裕がないのかは別として、優しく見守って育ててくれる人なんてもう皆無に等しい。世の中を知らないと単に使い倒される結果にしかならない。

今は、世間知らずの真面目な人間は損をする時代なのだ。昔はこうだったと言って、忍耐を強いることを是とする会社。既に売り手市場になっているのに、まるで自分の会社に入らなければ貴方が損をするなんて勘違いを本気でしている会社。自ら自分を守って主張しない限り、人を使い倒す会社で溢れている社会なのだ。

買い物で例えると、昔ながらの海外の2倍もする定価をそのままに売りつけようとしているお店が多いのだ。もうネットもある時代なんだから、もっと安く買えるし。海外から購入するガッツさえあれば、普通に日本語環境のネットで買うよりもさらに安く買える。なのに、今の時代でもクソ高い定価を考えもせずに当たり前のことして売ろうとしている会社がやたらと多い。

それに対抗するためには自分でもっと調べるしかない。お店で見たものを店員に言われるまま定価で買う前に、ネットで本当の値段がどんなものなのかを把握する。英語ができれば海外のサイトでも値段を確認するに越したことはない。これだけ情報が溢れている今、お店の定価と店員の話だけを信じる時代はもう古いのだ。

そして一番良い条件を知った上でそのお店の人と交渉すれば良いのだ。お店も基本同じ情報を持っているので、知っている貴方の話をできるだけ聞くに違いない。そしてそれなりにできる範囲で要求に合わせてくれるはずだ。そうでなければ、他のお店で購入するのを当然知っているからである。

同じように、就職も一社だけ見てそこに一生を預けるような時代でもない。数ある会社を受けて色々と情報を得てから自分に一番良い条件を交渉しないと損をする時代が来ているのだ。

もし、他社の情報なんて初めて聞いたなんていう会社だったら、そもそもそんな世の中に疎い時代遅れの会社である証拠だ。また、新入社員は横並びだから交渉に応じられないなんていう会社であれば、きっと将来にわたってもずっと横並びを強いられる会社なので優秀な人が残れるような魅力的な会社でもなさそうだ。

なので、まずは自分の言いたいことを思い切って会社と交渉してみよう。その時、本当にその会社がどんな会社なのかの本性が見られるからだ。そもそも取り付く島がないような会社には絶対に行かない方がいい。何故ならば既に選ばれる側にあるのを認識もできず、かつ人を大事にしないことが明白な会社だからだ。

人が少ない時代に人を大事にしない会社はいずれ潰れる。そしてそんな時代の変化にすら気付いていない会社は、それよりもっと早く潰れるに決まっている。そんな会社はこっちから願い下げぐらいの強い気持ちを持って就活をして欲しい。

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