ある傍観者の備忘録

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もう一つの#Me Too

最近はジョークでもMe Tooというヤツが出るほど一般的に認知されている。ただ、今回は昨今話題になっている男女のダイバーシティではない深刻な差別問題について問題提起をしてみたい。

結果主義の傾向が強い欧米ではそこまで顕在化しない差別だけに、日本でそんな差別が行われてようとは普段気付くこともない。また、日本社会で固有な問題であるため、外圧によって改善される余地が少ない分根深い問題であるような気がする。さて、ここまで書いたところで何の事を言っているのかわかる方はいるだろうか。

今、日本の将来にとって一刻一秒を争って直すべき差別は実は年齢差別だ。

経験差別という風に形を変えて出てくる事もあるが、要するに師匠・弟子、先輩・後輩の関係が普遍のものとして立場関係を作り上げる風習のことだ。

封建的で、社会が変わらずに安定しているような場合にはきっと機能していた価値観には違いない。しかし、こんな変化が激しい時代にはそんな価値観は早めに捨て去ったほうが良い。

それでないと、コンピューターを使ったことの無い政治家がサイバーセキュリティー大臣になったり、AIなどで急激に変わりゆくビジネスの世界で愛(AI)が肝心だとダジャレを飛ばすようなオヤジが大きく舵取りを誤ってしまう。

生きている時間が長いことと判断の正しさとは何の関係もない。そもそも、大体自分は年を取って経験があるから偉いと勘違いをしている方々が崇拝しがちな坂本龍馬などは31歳で死んでいる。時代の変化が激しい時は年齢や経験はむしろ邪魔になる。変化を先取りしていく先進性が一番大事なのだ。

勿論、実力主義が明確な業界だったり、新たな試みでは既にそんな差別は撤廃されつつある。しかしながら、一番変わるべき政府だったり、大企業では相変わらず時代について行ってない人が実権を握っている。

大臣や役員の女性比率も大事だが、同様に40代以下の世代の比率も上げていった方がいいんじゃないかと思う今日この頃。

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