ある傍観者の備忘録

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嫌韓って愛国か?踊らされているだけなのか?

レーダー照射のニュースが最近繰り返されている。そこに見え隠れするのは、もうお互いとの関係を改善する事を両者が明らかに諦め始めているという事だ。

まあ、仕方ない。売られた喧嘩だし、ルールもへったくれもないし。こっちだってもう付き合いきれん。だから、こちらの主張だけはきっちりしようじゃないか。恐らくそんな考えが双方にあるのだろう。

一歩引いてみると、これは離婚前の夫婦みたいな印象を受ける。価値観の相違があるのはわかっているけど、もう分かり合える感じは全くない。なので、取り敢えずお互いの主張を真っ向から戦わせるしかない。もう既にどっちがはじめた喧嘩かどうかもわからないし、どうせいくら話し合っても分かり合えないんだし。

日韓関係の行く末は本当にそれでいいのか?

もう少し俯瞰して、日韓関係を捉えてみよう。地理的、文化的には結構近くて、韓国にとっては不本意ながらも日本の一部だった歴史もある。そして、第二次世界大戦後の朝鮮戦争を経て、北朝鮮は共産圏に、韓国は日本と同じくアメリカの庇護下に置かれた。そして、米ソの緊張の最前線として南北を分ける38度線があり、日本と韓国はその線の同じサイドとして緊張関係にありながらも共存してきた。

ところが冷戦の終焉と中国の台頭で、最近の東アジアの勢力図は確実に変わってきている。朝鮮半島はその歴史の大半を過ごしてきたように中国圏に戻りつつあり、日本は相変わらずアメリカと寄り添う姿勢をキープしている。

最近の日韓関係の変化は、実は米ソから米中に変化している勢力争いの一端を顕著に表しているに過ぎない。アメリカの韓国における影響力が弱まれば弱まるほど、日韓の緊張は増していく。そして、両国の経済が立ち行かなくなればなるほど、政府の求心力を高める道具としての仮想敵として日韓関係の悪化に拍車をかける。

そんな運命をそのまま受け入れて良いのだろうか?

日韓は米中の代理戦争を担ってこのまま行き着くところまで行くべきなのか?

それは一体誰を利するのか。そこをよく考えないといけないような気がする。

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